事業の概要

1、国指定文化財建造物 御修造事業

国宝の御本殿、重要文化財指定の境内摂末社・諸建宇の御修造(御屋根葺き替え・修理工事)

出雲大社-御修造社殿等建造物

【対象諸建宇】

国宝

① 御本殿 御祭神 大国主大神

重要文化財

② 御向社 御祭神 須勢理比売命

③ 筑紫社 御祭神 多紀理比売命

④ 天前社 御祭神 蚶貝比売命・蛤貝比売命

⑤ 神饌所(東・西)

⑥ 楼門

⑦ 玉垣

⑧ 門神社(東)御祭神 宇治神

⑨ 門神社(西)御祭神 久多美神

⑩ 八足門

⑪ 観祭楼・東廻廊

⑫ 西廻廊

⑬ 瑞垣

⑭ 十九社(東)八百萬神遥拝所

⑮ 十九社(西)八百萬神遥拝所

⑯ 釜社 御祭神 宇迦之魂神

⑰ 素鵞社 御祭神 素戔嗚尊

⑱ 氏社(北)御祭神 天穂日命

⑲ 氏社(南)御祭神 宮向宿禰

⑳ 宝庫

㉑ 銅鳥居

㉒ 会所

2、島根県指定文化財建造物 御修造事業

島根県指定文化財の境外摂末社の御修造

【対象諸建宇】

三歳社、上宮(本殿・拝殿)、乙見社、出雲井社、命主社

3、文化財未指定建造物 御修造事業

文化財未指定の境外摂末社、境内諸建宇、出雲大社に関わる鎮守社の御修造

【対象諸建宇】

祓社、上宮(隋神門)、下宮、因佐社、湊社、大歳社、㉓ 文庫、鎮守社

4、防災事業

国宝・重要文化財を中心とする諸建宇を保護するため、新しい防災設備の整備と、それに伴う埋蔵文化財調査

【実施事業】

警報設備・消火設備・避雷針設備の整備、埋蔵文化財調査

  • 出雲大社-自動放水銃の設置

    自動放水銃の設置

5、御仮殿・仮拝殿 御修造事業

御修造中、瑞垣内の神様のお住まいとなる御仮殿の御修造、それに伴う仮拝殿や諸施設の建設等

【実施事業】

御仮殿・仮拝殿の御修造および建設、庁舎(旧)・神祜殿の改修

  • 出雲大社-拝殿を御仮殿へと御修造

    拝殿を御仮殿へと御修造

  • 出雲大社-仮拝殿の建設

    仮拝殿の建設

6、祭儀・調度品事業

各社殿の御修造に伴う仮殿遷座祭・本殿遷座祭、諸建宇の地鎮祭・上棟祭・竣工清祓祭などの諸祭儀や、遷宮に関わる調度品および奉賛者や遷宮協力者への記念品の調製

【実施事業】

御遷宮諸祭儀の斎行、御社殿・諸建宇・祭儀の調度品の調製、御遷宮奉賛者・御遷宮各事業協力者への記念品の調製

  • 出雲大社-仮殿遷座祭(平成20年4月20日)

    仮殿遷座祭(平成20年4月20日)

  • 出雲大社-本殿遷座祭(平成25年5月10日) 

    本殿遷座祭(平成25年5月10日) 

7、記念事業

御遷宮を記念した出雲大社の境内・祭祀に関わる整備事業、伝統文化・環境整備を中心とした地域貢献事業

【実施事業】

出雲大社境内整備事業
・境内環境整備事業
  不陸補正・排水設備等
・荒垣・七口門修理
・斎館・貴賓館修理
・各所整備
  参道・神苑・祓所・境内外周・駐車場・奥谷

出雲大社文書・千家國造家文書の調査及び刊行
・高大な神殿の三本束ね御柱の保存処理及び展示
・財団法人の設立
・植林事業
・写真展・根付展の開催
・祭祀維持資金の設立
・遷宮記念誌の編纂

  • 出雲大社-参道石畳整備

    参道石畳整備

  • 出雲大社-古代御本殿心御柱保存修理・展示

    古代御本殿心御柱保存修理・展示

8、奉賛・奉祝事業

御遷宮を奉祝する各種奉納行事・公演・展覧会の開催

【実施行事】

仮殿遷座祭奉祝行事
・御神火御幸
・獅子舞・舞楽・太皷奉納
・おもてなし茶会
・生け花展
・骨董市等

本殿遷座祭奉祝行事
・神事芸能・伝統芸能の奉納
・県内各地での公演・大会・展覧会
・歌舞伎公演
・東北・県内物産展
・御神燈奉祝提灯
・奉祝餅授与
・おもてなし茶会等

千木奉曳式
玉垣内玉石奉安
大相撲奉納土俵入り
協賛事業
・御柱立て等
完遂奉祝大祭奉祝行事
・子供を中心とした神楽・舞踊等の奉納

  • 出雲大社-仮殿遷座祭奉祝行事(御神火御幸)

    仮殿遷座祭奉祝行事(御神火御幸)

  • 出雲大社-本殿遷座祭奉祝行事(金刀比羅宮・蹴鞠)

    本殿遷座祭奉祝行事(金刀比羅宮・蹴鞠)

9、広報事業

御遷宮の周知・機運高揚を目的とした各種広報事業、御遷宮の記録

【実施事業】

ポスター・各種広告・パンフレット・幟・垂れ旗の作製・掲出、遷宮の想い出集作製、遷宮シンポジウム掲載、記録DVD作製

  • 出雲大社-羽田空港・ロングバナー掲出

    羽田空港・ロングバナー掲出

  • 出雲大社-県人会へPRブース出展

    県人会へPRブース出展

10、庁舎建設事業

庁舎は寛文7年に造営され、神事など出雲大社の中心的な役割を担ってきましたが、昭和28年の本殿遷座祭斎行後の火災により焼失しました。昭和38年に竣工したコンクリート造庁舎も事務的な部分においては中心機能を有してきましたが、元の庁舎の「榊の間」にて行われた神事は建物の構造上、空間の確保が出来ず場所を変えて行われてきました。しかし再建した庁舎も50年以上を経過して老朽化が著しくなり、安全上の懸念も大きくなったことから、将来に亘ってご参拝の皆様方の用に供するため、またかつての祭儀の場を復活させるため、新しい庁舎㉔へと建て替えを致しました。

  • 出雲大社-竣工した新庁舎

    竣工した新庁舎

  • 出雲大社-伝統の祭儀を行う庁舎・榊の間

    伝統の祭儀を行う庁舎・榊の間