御遷宮の記録
瑞垣内御修造完成・瑞垣内の遷座祭斎行
平成24年3月をもって大屋根葺き替えを主体とした御修造が完成した御本殿。同年の夏には御本殿を覆っていた巨大な鉄骨製の素屋根も全て解体撤去され、麗しく輝く堂々とした御本殿の威容が参拝者の目に触れるようになりました。
その後も、八足門・観祭楼・瑞垣・玉垣などの御修造が着々と進められ、平成20年より5年を費やして進められてきた御本殿を始めとする瑞玉内の御修造工事の全てが、滞りなく調いました。
昭和の御修造での記録が少ない中で始まったこの度の御修造は、平成の御代に伝統を受け継ぐ職人たちの卓越した技術によって支えられてきました。
また、調査や御修造の過程において、これまでの御造営や御修造に携わった先人たちの優れた知恵と技術が明らかになった他、明治の御修造以来、銅板の「ちゃん塗り」が約130年ぶりに施されるなど、祈りを象徴して具現された〝かたち〟にこもる〝心と技〟が受け継がれ、未来へと橋渡しされていきました。
また、平成25年5月10日の本殿遷座祭を間近に控えた4月24日には東西の門神社、4月26日には筑紫社・御向社・天前社の遷座祭がそれぞれ斎行され、本殿遷座祭直前の5月9日には御本殿内にお祀りされております客殿・牛飼神の遷座祭が斎行されました。
こうして、いよいよ大国主大神様が御本殿へとお還りになるための準備がととのい、境内は60年に一度の大きな蘇りに結ばれて清新な祈りに包まれました。
基本情報
日 程 | 平成25年4月24日~5月9日 |
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