御遷宮の記録

御本殿千木・勝男木・鬼板解体

御本殿千木・勝男木・鬼板解体のアイキャッチ画像

 

平成21年8月17日より大屋根の解体の準備が始まりました。
一口に解体といっても、およそ58年ぶりに大屋根に手を加える訳ですので、その構造を調査し、解体・修理方法を検討しながら、慎重に作業を進めなければなりません。
そして9月1日より、いよいよ大屋根に据えられている千木・勝男木・鬼板を降ろす作業に入りました。千木は長さ7.9メートル、勝男木は長さ5.45mもあり、職人達の手によって一つ一つゆっくりと大屋根より降ろされました。降ろされた千木等は銅板を外し、詳しく調査が行われます。

平素御本殿を遠くから仰ぎみる時とは全く異なり、その大きさ・迫力に圧倒されます。この千木・勝男木の解体ひとつとってみても、相当の時間と労力を要するものであり、先人達の苦労は並大抵のものではなかったことは想像に難くありません。

そして今回の作業であらわになりました、箱棟の素材・木組み等には非常に堅牢な仕事が施されており、専門家を驚かせました。やはり先人達の「確かなものを後世に遺さなければならない」という強い意志が、そうした目に見えない部分に表れているのではないでしょうか。

基本情報

日 程 平成21年8月17日