御遷宮の記録
本殿遷座祭・本殿遷座奉幣祭・本殿遷座奉祝祭
昭和28年以来、60年ぶりとなる御遷宮「平成の大遷宮」が行なわ れている最中、「本殿遷座祭」に引き続き、「本殿遷座奉幣祭」「本殿遷 座奉祝祭」が賑々しくお仕えされました。
平成20年4月20日の仮殿遷座祭にて大国主大神様を御本殿より御 仮殿へとお遷しして後、約5年をかけて行なわれてきた御本殿の御修造。今年の春には御本殿を始めとする瑞垣内の御社殿、神饌所、門などの御修造が麗しくととのいました。そして平成25年5月10日、大神様を御仮殿から御本殿へと御遷座申し上げる本殿遷座祭が執り行われました 。
本殿遷座祭に先立ち、平成25年4月上旬より瑞垣内の5社の遷座祭が順々に 斎行され、5月9日には「本殿清祓式」の祭事にて遷座前の御本殿が祓い清められ、引き続いての「大殿祭(おおとのほがい)」の祭事により、 御本殿の末長い安泰が祈られました。同日夜には、「客殿・牛飼神遷座祭」が斎行され、御本殿内にお祀りされている客殿の神々と牛飼神 が共に遷座されました。
そしていよいよ平成25年5月10日、大国主大神様を御遷座申し上げる「本殿遷座祭」が厳かに斎行されました。遷座祭と翌日の奉幣祭には三笠宮彬子女王殿下、高円宮典子女王殿下の御参列を賜り、また全国より約 12,000名に及ぶ奉拝者が訪れ、境内の奉拝席は立錐の余地もないほどに埋め尽くされました。そして祭典時刻の午後7時、宮司以下の神職が御仮殿へと参進。
これより大神様を御本殿へと御遷座する旨の祝詞 が厳かに奏上されると、続いて天皇陛下の御遣いである勅使が随員と共に御仮殿へと参進され、御祭文が奏上されました。その後、境内の 明かりが消されて新月の闇夜に包まれる中、いよいよ御遷座の時となり ました。大神様の御神体が御神輿へ奉安されると、御神輿の周囲が絹垣に覆われ、御神幸行列が出発しました。行列は神幸路の先々を祓い清める先祓の神職を先頭に、道楽や威儀物、八重榊、また大神様の御装束が納められた唐櫃を担ぐ神職、御幣を捧持した供奉者などが続き 、瑞垣沿いの神幸路をゆっくりと進みながら御神体が御本殿へと遷座されました。
その後は種々のお供え物が御神前へと進められ、宮司の祝詞奏上によって御皇室の弥栄と国家の安泰、更には人々の一層の幸 せが祈念されました。そして勅使により御祭文の奏上がなされると、三笠宮彬子女王殿下、高円宮典子女王殿下が立玉串を捧げられての御拝礼、奉拝者代表の玉串拝礼がなされ、約2時間30分に及ぶ本殿遷座祭が恙無く斎行されました。
翌11日午前10時からは「本殿遷座奉幣祭」が斎行され、昨夜に引 き続き勅使参向のもと、天皇陛下よりの御幣物が御神前へとお供えされました。祭典後には境内の神苑に設けられて特設テントにて賑々しく直会(なおらい)が催され、共々に大きな慶びを分かち合いました。
12日午前10時からは御遷宮をお祝いする「本殿遷座奉祝祭」が斎行され、60年に一度となる御神縁に結ばれた多くの人々と共に、大きな節目となる一連の祭事が執り行われました。
以降、5月中は引き続いて「本殿遷座奉祝祭」が9回に亘って執り行 われるほか、6月上旬までは境内神苑の特設テントを中心に連日に亘 って御遷宮の奉祝行事が繰り広げられました。
基本情報
日 程 | 平成25年5月10日 |
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