祭典・神事

~天皇陛下の御幣物を奉る~ 出雲大社大祭礼

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5月13日の例祭前夜祭に始まりました本年の大祭礼。翌14日には天皇陛下の大御使である勅使様をお迎えしての例大祭が厳粛に斎行されました。本年も昨年同様に新型コロナウイルス感染予防の為、参列者は縮小となりましたが、伝統に則った雅やかなお祭りの風景となりました。
この現在の例大祭は、古く「三月会(さんがつえ)」と称され、旧暦の3月1日より3日までの3日間、執り行われていました。三月会は「山陰無双之節会、國中第一之神事ナリ」と称えられるほど盛大で厳粛とした祭事であり、それ故に例大祭は出雲大社で最も重儀な祭典として、今なお途絶える事無くお仕えされます。

 

 

5月14日  的 射 祭 ・ 例  祭

午前9時、拝殿では「的射祭(まといさい)」が斎行され、松の参道にて邪物を祓う矢が神職によって放たれ、例祭に先立ち境内が祓い清められました。

そして午前10時、数多い出雲大社の祭典の中でも1年に1度、この例祭にしか着さない正服(せいふく)に身を包んだ國造以下神職たちが御本殿へと参進。
厳かな警蹕(けいひつ)の声によって御本殿の御扉が開かれると、海・川・山・野の様々な神饌(しんせん=お供え物)が神職たちによって次々と御神前に進められ、祝詞奏上にて御皇室の弥栄と国民の繁栄が祈念されました。その後、天皇陛下よりの御幣物が納められた唐櫃と共に、勅使様が随員を従えてご参進。御本殿にて御幣物が伝達されると、御扉の奥、大国主大神様の大御前にお供えされ、勅使様により御祭文(ごさいもん)が奏上されました。
本年も昨年同様に新型コロナウイルス感染予防の為、参列は縮小となりましたが、祭典は粛々と常の如く執り行いました。

また、例年ですと祭典後には境内にて田植舞が奉納され、松の参道では流鏑馬神事が行なわれますが、これらの神賑行事も新型コロナウイルス感染予防の為、本年も昨年同様に残念ながら中止となりました。

   

 

5月15日  二 之 祭

翌15日は、午前9時より二之祭が斎行されました。

例年ですと正午には神輿渡御祭が斎行され、地元大社町の氏子たちが神輿を繰り出し、稚児行列とともに練り歩くところですが、本年も昨年同様に新型コロナウイルス感染予防の為、残念ながら中止となりました。
また、例年奉納戴いております、出雲大社教神代神楽薦沢社中による七座神事も中止となりました。

 

 

 

5月16日  三 之 祭・出雲屋敷感謝大祭

16日には三之祭・出雲屋敷感謝大祭が斎行されました。
例年ですと、この出雲屋敷感謝大祭には、「出雲屋敷地鎮祭」にてお祭りをされた大勢の方々の参列のもとに斎行されますが、本年も昨年同様に新型コロナウイルス感染予防の為、参列無しで斎行となりました。
神前にお供えされ清められた「お清めの御砂」は祭典後に「出雲屋敷地鎮祭」の各家々へと送付され、年々の蘇りの御霊力を戴きます。

また、例年ですと祭典後には、境内にて玖潭神社獅子舞保存会による獅子舞の奉納、また木村利太夫一行による伊勢大神楽が行なわれますが、これらの神賑行事も新型コロナウイルス感染予防の為、本年も昨年同様に残念ながら中止となりました。

 

基本情報

日 程 令和4年5月14日~16日