祭典・神事
古式ながらの真菰の神事 「 凉 殿 祭(すずみどののまつり)」
6月1日、午前9時より御本殿での月始祭に引き続き「出雲の森」で凉殿祭がお仕えされました。
「出雲の森」は境内荒垣より東方へ約100メートルの場所にあり、椋の大木が御神木としてお祀りされています。
この椋の大木の前に祭場が設けられ、粢団子(しとぎだんご)と醴酒(ひとよざけ)が供えられ、國造は祝詞奏上の後、神々が宿られた大御幣を奉持し、銅鳥居横の御手洗井(みたらしのい)に至り、黙祷祈念を行います。
出雲の森より御手洗井までの道中には立砂が盛られ、神職によって青々とした真菰(まこも)が敷かれ、大御幣を奉持した國造が進まれます。
古来より、出雲地方にはこの踏み歩かれた真菰をいただくと、無病息災をはじめ五穀豊穣の御蔭を賜る信仰があります。
例年、この凉殿祭には大勢の方々が参列いただいておりますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、本年は参列をご遠慮いただき、神職及び祭典奉仕者のみにてお仕え致しました。また、祭典後に参列された皆様にお渡しする真菰も控えさせていただきました。
尚、真菰をお渡し出来ないかわりに、この真菰を銅鳥居の内と外、神楽殿前に吊るして掲げ、その下を潜れるようにして、新型コロナウイルス感染症が蔓延の現在、参拝の皆様にはこの真菰の下をお潜りいただき無病息災で日々お過ごしになられますようにと設置致しております。
真菰潜りは6月7日までお潜りいただけます。
基本情報
日 程 | 令和3年6月1日 |
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