祭典・神事
古式ながらの真菰の神事 「 凉 殿 祭(すずみどののまつり)」
6月1日、午前9時よりの御本殿での月始祭に続き、「出雲の森」では「凉殿祭」が古式ながらにお仕えされました。
境内荒垣より東方へ約100メートルの場所にあるのが「出雲の森」で、椋の大木が御神木としてお祀りされています。
祭典では、この椋の大木の前に祭場が設けられ、粢団子(しとぎだんご)と醴酒(ひとよざけ)が供えられ、國造は祝詞奏上の後、御幣を奉持し銅鳥居横の御手洗井(みたらしのい)に至り、黙祷祈念を行います。
出雲の森より御手洗井までの間には白砂が盛られ、神職によって青々とした真菰(まこも)が1本1本敷かれます。その上を御幣を奉持した國造が歩むや否や、参列者たちは一斉にこの真菰を競ってもらい受けるのです。
このことから凉殿祭は「真菰の神事」とも呼ばれ、もらい受けた真菰をお風呂に入れると無病息災のお蔭があり、また田畑に埋めると五穀豊穣のお蔭があるというのが古くからの言い伝えであります。
基本情報
日 程 | 令和元年6月1日 |
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