祭典・神事
節分祭
2月3日の節分は毎年恒例の豆まきの日。「福は内・鬼は外」の声も高らかに、大人から子供まで福豆を手にして邪気を祓い、福を招いて清々しく立春を迎えようとの節分の行事は、今も昔も変わらない心和む日本の伝統風景です。
出雲大社では、御本殿にて午前9時より宮司以下神職により「節分祭」が奉仕され、境内は豆まきをする大勢の参拝者で賑わいました。
御守授与所ではご参拝の皆様に「福豆」と「人形(ひとがた)」が授与され、心身の厄や穢れをこの人形に移し、御本殿八足門前に置かれた唐櫃(からひつ)にお納めします。納められた人形は拝殿でのお祭りにて清められ、厄を祓い落として今年の無病息災が祈願されます。
こうして賑わう出雲大社の節分ですが、地元の氏子に伝わる珍しい豆まきの風習があります。各家庭で煎った豆を、家族全員の年の数だけ合わせて白紙に一包みにして、また別にもたくさんの豆を持ち、家族揃ってお参りします。そして銅鳥居をくぐると、鳥居を背に「福は内」と大声で唱え、鳥居を越えるように豆包みを高々と投じます。これには、包んだ豆が銅鳥居を越えて落ちることで、今年もマメ(元気)でありますようにとの「厄落とし」の祈りが込められています。見事に銅鳥居を越えれば歓声があがり、越えずにポトリと落ちれば笑声が満ち、いずれにしても銅鳥居周辺はなかなか楽しい賑やかなところとなります。
そして、御本殿をはじめ、境内の各御社にお参りし、それぞれの御社の前で「福は内」と、これまた大声で唱えながら豆を撒いて参拝します。また、お参りの方々は撒かれている豆を自分の歳の数だけ拾って持ち帰り、無病息災を祈ります。
福の神でいらっしゃる“だいこくさま”によって清めされた福豆を戴くことで、福縁に結んで戴けるとの信仰です。
また、“だいこくさま”には数多くの御神徳がございますが、中でも酒造りの御祖の大神としても広く崇敬されております。
この御神徳に因み、御神前にお供え致しました「甘酒」を氏子の皆様をはじめご参拝の皆様に「豆息災」にお過ごしになられますよう祈りを込めておもてなし致しました。
基本情報
日 程 | 令和2年2月3日 |
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