奉納・行事

心游米奉納

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令和2年12月5日、一般社団法人心游舎により心游米をご奉納戴きました。
心游舎は、総裁であらせられる彬子女王殿下の「日本の未来を担う子どもたちのために、多くの良き日本文化の記憶を持ち、それを未来に伝えていくための場を」との御志に共鳴した有志一同により、平成24年に設立された団体であります。これまで多くの子供たちへ後世へ伝えるべき日本文化を体験する機会と場を提供してきました。
今回、出雲大社へ奉納戴いたお米も、炊飯や食育体験などの活動を通じて、実際にお米作りに関わりたいとの彬子女王殿下の御心が実現したものです。
新潟県で自然栽培による農業に取り組まれている宮尾浩史さんはじめ農家の方々の協力を戴き、丹精込めて育てられて立派に稔った新米は、これまた立派な米俵に収められて御神前に供えられました。
当日は拝殿にて奉納奉告祭を斎行し、大國主大神様にこの度のご奉納を奉告申し上げるとともに、奉告祭後は御本殿を正式参拝戴きました。
出雲大社と新潟県とは、『古事記』に大國主大神様(八千矛神)が高志国を訪れて当地に住まう沼河比売と夫婦になられたことが知られ、同県糸魚川市に伝わる伝承では二神の間に生まれたのが諏訪大社の御祭神・建御名方神であるとされます。
また、江戸時代前期の寛文5年(1665)に摂社・命主社(神魂伊能知奴志神社)境内(真名井遺跡)出土した弥生時代と推定される重要文化財の勾玉は糸魚川産の翡翠であり、遥か古代から島根県(旧出雲国)と新潟県(旧越後国)との交流があったことを窺わせます。
この度、ご縁を戴いて新潟県で育てられた心游米が御神前に供えられたことに、この機会を与えてくださった心游舎の皆様、農家の皆様はじめ米作りに携わられたすべての人々に心より感謝申し上げる次第でございます。

 

 

基本情報

日 程 令和2年12月5日